３０代後半から「私の人生このままでいいのかな」と思い始めました。３７歳の時に６３歳だった母が病気とわかってからあっという間に亡くなったことでその気持ちはどんどん大きくなっていきました。
母は自分の人生で「私のやるべきことはやった」と思っていたはずです。でも「私のやりたいことができた」とは全く感じていなかったと思います。
父が転勤族だったからその土地で自分にできるパートをし続け、私たちが大人になって自立すると今度は祖母の認知症の面倒を見ていました。父との関係も良くなかったので我慢ばかりしていたと思います。
祖母が亡くなった後、趣味のパッチワークを楽しめる時間がやっと作れると母は思っていました。でも、しばらくして自分が癌だと知り、その数ヶ月後に他界しました。
私の人生も母と同じくらいの長さかもしれないと思ったら急に焦りました。もし、６０歳過ぎて死ぬことになってしまったら、その時自分は何を思うだろう。
「私の人生これで良かった」と受け入れられるのか。
母と同じように「すべき」ことはしたけど「したい」ことはできずに後悔するんじゃないかと自分に問いかけていました。
当時の私の状況はというと、家庭では
・３人娘の予定を把握して保育園や学校行事参加
・お弁当がいつ何人分必要かチェックした上で毎日の食事のための買い物と食事作り
・1日２〜３回洗濯（多い時は５回も）
・子どもの習い事の送迎
・子どもの宿題を見る
・三女の保育園の送迎
・週末は１週間分の大掃除
基本的にはこのルーティーン。
仕事は８時出勤で保育園が閉まる１９時に間に合うように帰るようにしていました。
仕事が終わらず持って帰ってすることもあったり、家で夕飯作ったら職場に戻って再度仕事をすることもありました。
夫は居たらお願いすればやってくれますが、基本的に家にあまりいません。家庭と仕事がストップしてしまわないようにとにかくグルグル回し続けていた感じです。必死にグルグル回し続けているだけで日常があっという間に過ぎていく。仕事も子どもとの関わりも頑張っているんだけど、1日が無事に終わるためにグルグル回すことに必死なだけかも。
「私の人生って何？」
おまけに頑張って回そうと思っていても体が「もう無理〜」となることも。体力が少しずつなくなっていっているのも感じていたし、振り返るとあの時すでに更年期が始まっていたんだと思います。
職場では結構元気で明るいキャラに見られていたと思うけど、こっそりトイレで座り込んでなかなか立ち上がれないときもあったり、家に帰って夕飯作らないといけないのに、クラクラしてソファに倒れ込んで起き上がれなかったり。
頭の中は「あれやって、これやって」とやらないといけないことでいっぱいなのに体は言うことをきかない。体が動かないからどんどんやること溜まっていってさらに自分が大変になる。
「誰か助けて〜」
心で叫んでも誰も助けてくれないから結局明日も同じ日常。
一体誰が「私」を大切にしてくれるんだろう？
誰かに「私」を見守って大切にして欲しい気持ちがすごくあったと思います。
皆さんは今どんな日常送っていますか？
皆さんは今どんな気持ちでいますか？
もしかしたら当時の私と同じような日常や気持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
私は結局４４歳で仕事を辞める決心をしました。
もっと自分を優先して生きることにしました。
「私」を大切にするのは「私」しかできないと思ったからです。
これはすごくワガママな選択と思われるかもしれません。
公務員だったので周りから「もったいない」とも沢山言われました。
確かに仕事を続けていたら金銭的な心配は無く、老後も余裕な暮らしができることは確定していたと思います。定年退職した時にはやり遂げた感覚もあると思います。
でも、そんな自分を想像した時になんか自分の中に「違和感」が残るんです。「私の人生良かった」と思えないような気がして。どんどんその気持ちが大きくなっていって。
仕事を辞めてからはやりたいことはできるだけチャレンジしています。
洋服作りを学んでハンドメイドの洋服を販売したり、家計の見直しと同時に投資を勉強したり（このおかげで無駄な支出が減り、夫の給与以外で資産を増やす方法を実践できています）、独学で簿記３級取得したり、会社勤めもしてみたり。
仕事をしているときはLINEをしていませんでした。沢山の人とすぐに繋がることに全く興味がなかったので。ですが、今ではLINEをするだけでなく、SNSで自分が発信する側にもなりました。
また、価値観の合うオンラインコミュニティに入ってもいます。
新しい人との出会いがあり、一緒に何かを楽しむことができてワクワクしています。
そして、YouTubeで有益な情報を得たり、本を毎日読むようになりました。知るって楽しいし、知ったからこそ行動できて上手くいくこともあるんだなと感じています。仕事をしていたら「時間がない」「気力、体力がない」を言い訳にしていつまで経ってもやらなかったと思います。
仕事を辞める決心をする時には、お金や先の見えない人生に不安も沢山あったのですが、今は「何とかなる」「何とかできる」というマインドです。
今の目標は誰かのお役に立てるお仕事をすることです。会社員ではなく自分で仕事を作りたいです。小さなことでも誰かのお役に立てることがあると思っています。これを実現することは簡単なことではないですがやってみたいです。
もしかしたら、実現する前に生活や子どもの教育資金が不足してパートなどに出ないといけなくなる時がやってくるかもしれません。
それでも自分の「したい」気持ちを優先して仕事を辞めたことは後悔しないと思います。辞めたことでできたことが沢山あるし、パートをしながらでも自分の「したい」ことが可能になる方法が今ならわかるからです。
皆さんは私と同じようなことで悩んでいても、それぞれ事情が異なるので仕事を辞めるという決断には至らない方がほとんどだと思います。
でも、今が苦しくて現状を何とかしたいと感じているなら、少しだけでも自分を優先した時間を作って欲しいです。そして自分が「したい」ことができるといいなと願っています。自分のためにゆっくり休養する時間を作るでもいいと思います。
自分の時間を作ることは４０代のワーママさんにはとても難しいことだということは理解しています。ですが、自分の「すべき」ことにばかり囚われて「したい」を見ないようにすると「自分」が無くなっていくような気持ちがしませんか？
自分を優先することは悪ではないと思います。
子どもは親や先生など大人がが見守って大切にしてくれます。
でも「私」を大切にするのは「私」です。
（「私」を大切にしてくれる素敵なパートナーがいらっしゃる方はそもそも悩まないと思います（笑））
もしかすると私のブログが４０代ワーママさんの自分を優先する時間作りのお役に立てることがあるかもしれません。なぜなら、仕事を辞めず続ける選択をとっていた自分がいたとしたら、その自分に伝えたいことを綴ろうと思っているからです。
よろしければ、引き続きご覧くださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
